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自宅で小さなお菓子教室を
やっています。 そのほかに興味のあることは、 ・ガーデニング ・ペット(犬) ・日々の暮らしを楽しむ事 以前の記事
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この、手にすっぽりとつつみこまれている器、 地元、福津市にお住まいの陶芸家、岩田圭介さんの器なのですが、 縁あって、私の手元にやってきました。 器ももちろん大感激なんですが、ここに至るまでのストーリーがあって、 自分だけで、しみじみしているところです。 ちょっと長くなりますが、聞いていただけますか? この器にはじめて会ったのは、もう四年ほど前、 宗像市にあるカフェ、バンビーノ。 手に取ると、すっぽり収まる感じがなんともいえず、あとをひく快感でした。 その後も、バンビーノに行くと、この器をリクエストしてコーヒーをお願いしたりしていました。 そして、話はこの4月、熊本の細川亜衣さんのところであった、 ホットケーキレッスンに参加したところに移ります。 そのとき、最初に寄った、カフェ「はじめギャラリー」。 そこで見た本が妙に気になって、後日ネットで探し、古本で安く見つけてさっそく注文。 中川ちえさんというかたの『器と暮らす』という本。 ぜんぜん知らない方でしたが、表紙の写真を見て、 「あ、これ岩田圭介さんの器じゃないかな?」 と思ったのでしたが、案の定、読んでいくと、 中川さんのいちばんのお気に入りは、 この岩田さんの「ころ椀」だということ。 それを読んでいたら、岩田さんのあの黒い器でコーヒーが飲みたくなって、 数日後、バンビーノに出向き、「岩田さんのあの器でお願いします」と頼んだのでした。 するとオーナーさんが、ちょっとびっくりしたような、申し訳なさそうな顔をされ、 「あ~、あの器、割れちゃったんですよ・・・。私も好きだったのですが・・・。」 「え~、そうだったんですか~。実はある本で岩田さんの器を見たら、 急にあの器で飲みたくなって、来たんですが・・・・」 すごく残念そうな顔をした私を見て、オーナーがおずおずと、話されました。 「実は、私もびっくりしているんですが、 きのうも同じように「あの器で飲みたい」というお客さまがいらしたんですよ。 こんなことめったにないことなのに、2日も続けていらっしゃるなんて・・・! それで、私もまたお店用にも欲しかったので、その方と相談して、 岩田さんに直接、二個同じ器を焼いていただこう、ときのう注文したところなんですよ・・・」 というわけで、残念でしたが、その日は岩田さんの別の器、 本にでていた「ころ椀」を出していただき、ランチをいただいて帰りました。 ところが、帰宅してからずっと、 「あのとき、「私の分も一緒に注文してください」って言えばよかった・・・」と ずっとグチグチ後悔していました。 でも、まあ、すぐに忘れるだろう、と思っていたのに、2日たっても頭から離れない・・。 こんなに気になるなら、ダメ元で聞いてみよう、と思い切って、バンビーノに電話しました。 すると、快諾していただき、一緒に追加注文していただけることになりました。 よかったよかった・・・。 もう今は作っていない器で、岩田さんも今はご不在だということで、 時間はかかるでしょう、とのことでしたので、ゆっくり楽しみに待つことにして、 その後一月くらいして、ふらっとまたバンビーノに行くと、 またオーナーがびっくりした顔をして、 「わ~、びっくり!さっき、岩田さんから途中経過の電話が入ったところで、 お電話しようと思っていたところだったんですよ。いつも偶然が重なりますねえ。」とのこと。 そしてさらに一月くらいして、家でダンナとその器の話をしていて、 「もうそろそろ出来上がるかもね」と言って、何分もしないうちに電話がなり、 「あの器、出来上がってきました」とオーナーからの連絡! 「わ~、今その話してたところなんです!」と言ったら、むこうもびっくりしていました。 ほんとに、シンクロニシティ感じる・・。 そういうわけで、先日、器を迎えに行ってきました。 ご対面したときは、実はちょっとイメージとは違って、細い感じでした。 初めに見たのは、もっとぷっくりしていて、球体に近い感じだったような・・・。 岩田さんも久しぶりに作るので、どんなだったか形忘れた、と言ってたそうです。(笑) ロクロをつかわず、土の塊から形を作っていくということでした。 でも、家に持ち帰り、コーヒーを入れて飲んでみると、 ちょっと歪んだ形が、妙に手にしっくりと収まり、飲み口も自然に定まります。 形はひとつひとつ微妙に違っても、このしっくり感は変わらない・・・。 手で包んでいるだけで、なんか癒される~、っていう感じなんです。 この形は私だけのもの、と思うとさらに愛着がわいてきます。 表面は、ザラザラして固くて重い石みたいなのですが、 内側は白い粉引きでツルッとしているので、口当たりがとてもいいのです。 この白の内側には、やがて貫入が入っていって、どんどん表情がかわっていくそうです。 と、ひとりで悦に入っていたら、 ダンナがとりあげて、焼酎を入れて飲み始め、 「これは焼酎にピッタリ!」とシミジミしています。 う~ん、取り合いになりそう・・・。(笑) この前は、織部焼が割れて届いて、あのときは 「縁がなかったのね」ということで一件落着したのですが、 今回は逆に、お店の器が割れていなければ、私のもとにはたぶん来なかったはずの器。 これがご縁というものですね。 縁といえば、細川亜衣さんのレッスンに参加したことは、 なぜだか、いろんなつながりがそこから自然発生的に広がり、 「暮しの手帖」に目覚めたり、他にもいろんな興味の対象が引き出され、 おもしろいように縁が広がっていっている気がします。 そういうパワーがなにかあったのでしょうか? さて、こういうストーリーを持ってきた器、 これから大切に使っていきたいと思います。
by sugar-and-butter
| 2015-06-23 21:31
| 雑貨・インテリア
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Comments(8)
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もえ
at 2015-06-24 00:16
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ぐうぜんのかさなりだね。器は最初見た時アボカドかと思いました。中川ちえさんて天然生活とかの雑誌によく出てくるひとだよ。蔵前のin_kyoという雑貨屋をやってる
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たっかん
at 2015-06-24 08:37
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面白いですね~四年間もカフェで逢瀬を重ねて?いた器が、sugar-and-butterさんのタイミングと絶妙に交じり合って。
ひとつの器が割れて、みっつの新しい器が生まれたのも、何かの寓話みたい。 毎日使うものにこんなストーリーがあるのって、いいですね。
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at 2015-06-24 10:34
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ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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ルビー
at 2015-06-24 17:44
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いいお話ですね〜。まさにご縁があったのでしょうね。手にしっくり合って飲み口も飲み物を邪魔せず滑らか…そんな器にはなかなか出会えないもの…S&Bさんのブログで器を見るのもとても楽しみしてる私です。
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sugar-and-butter at 2015-06-24 18:39
もえさんへ
え~、蔵前のin_kyoって中川ちえさんのお店だったんだ!この前行ったよね!全然知りませんでした。そんな有名な人だったのね。
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sugar-and-butter at 2015-06-24 18:41
たっかん さんへ
そうなんです。好きな器だったけど、自分で買うとは思ってもいなかったのに、気がついたら、手元に来ていました。来るべくして来た、って感じで、思い入れもひとしおです。
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sugar-and-butter at 2015-06-24 18:47
鍵コメントのかたへ
へ~、そんな昔からご存知だったんですね。中川ちえさんの本は、もう一冊『ものづきあい』も同時に買いました。どちらの本も、とても共感出来る部分がありました。『おいしいコーヒーをいれるために』も、隠れた人気のある本らしいですね。 ひそかに師事している人の名前を、別のところで聞くとドキッとしますよね。これもご縁ですね・・・。ちょっとうれしかったです。
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sugar-and-butter at 2015-06-24 18:50
ルビー さんへ
ちょっと歪んだ形なんですが、手に取ると、ほんとうになぜか癒やされる感じなんですよ。器だけで、こんなふうに思わせるって、すごいなあ、と感じます。手作りのものって、こういうところが伝わってきますね。最近、そういうことにちょっとずつ気がついてきた気がします。
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